盤上の向日葵第2話を見た感想
第2話のあらすじ
初代菊水月の駒の行方がどんどんわかっていきます。
その捜査会議の場面から話ははじまります。
昭和55年、上条少年が東京大学に進学して、大学の将棋部の門をたたきますが、そこがあまりにレベルが低すぎて、日々を通学とアルバイトで過ごしていました。
そのことを諏訪に住む唐沢老人の家に手紙を書いています。
上条少年にとって将棋は楽しみ以上に、生きる糧だったのでしょう。
町を歩いている時に将棋の道場にふらりと入ります。
そこで上条少年は、因縁の人物と出合います。
「鬼殺しのジュウケイ」という真剣士に会います。
鬼殺しのジュウケイとは東明重慶という人物です。
その人に会えて上条少年は感激します。
かつて諏訪で読んだ将棋雑誌にその名前があって、面白い将棋を指すと思って見ていたのでした。
その上条少年の能力を東明重慶をすぐに見抜きました。
そして、上条少年を連れて、なじみの将棋酒場に連れていきます。
そこで、東明重慶は自分のつけを、賭け将棋で上条少年に勝負をさせて払わせようとします。
普段なら上条少年が軽く勝てた相手でしょうが、上条少年はその額を聞いて驚き、本来の力を出すことができず、負けてしまいました。
東明重慶は、上条少年をひどく攻め立てます。
そして上条少年の家まで送るという口実で、上条少年の家に向かい、そのまま泊まりました。
上条少年はひどく迷惑そうな顔をしています。
なぜなら初代菊水月の駒が心配だったからです。
そして目が覚めると東明重慶は姿を消して、書き置きだけが部屋には残っていました。
「また来る」
それだけ書いた書き置きが床に無造作に置いてありました。
平成6年に舞台が移ります。
石破警部補と佐野巡査は大阪で初代菊水月の駒の行方を追っていました。
その持ち主は不動産屋さんが持っていて、その人が諏訪の校長先生していた人に売ったという情報を得ます。
また昭和55年、上条少年のアパートです。
そこには借金取りに追われ、暴行を受けた東明重慶が転がり込んでいました。
そこで東明重慶はかけ勝負の舞台へと初代菊水月の駒をもって行きたかったからです。
そこには東明重慶のある策略がありました。
結局、上条少年は東明重慶に付き従い東北へかけ将棋の旅に行くことになります。
再び平成6年に舞台がうつります。
捜査の現場ではなかなか進捗しない現場に監理官もやや焦り気味な様子です。
石破警部補と佐野巡査は諏訪に駒の行方についてたずねていきます。
あいかわらず石破警部補は諏訪の駅弁と名物に興味津々です。
またまた舞台は昭和55年の青森になっています。
ナタ割り元治と東明重慶の7局の内の1局目そこで東明重慶は負けてしまいます。
でもそれは作戦で、上条少年は東明重慶の姑息で汚い手段の数々で、結果的に初代菊水月駒を奪われてしまうのです。
泣いて頼んでも、どうにもなりません。
そして再び平成6年へと舞台が移ります。
上条6段は第3局目も勝利し、三連勝です。
同じ頃、石破警部補と佐野巡査が駒の所有者だった校長先生…にたどりつきます。
その校長先生とはあの唐沢老人なのでした。
気になる出演者たち
東明重慶役の竹中直人さん。
この東明重慶という人物…本当に最低です。
どういう理由でそういう人生を歩んでいるのか不明ですが、絶対に近づきたくない人物です。
でも、竹中直人さんはすごい人物で大学時代に映画研究部みたいなものをつくって監督から出演までこなす方だったようです。
私個人としては大河ドラマ「秀吉」で主人公豊臣秀吉を演じておられました。
「猿」というイメージの秀吉をそのイメージ通りに演じているって感じで面白かったです。
「シャルウィダンス」という映画では個性的なダンスを踊るちょっと変な人って感じの役が主人公の役所広司のまじめさを際立たせていて、さすがって感じでした。
「のだめカンタービレ」という映画では外国人の役がおもしろくて、その際立つ個性がなんともいえませんでした。
唐沢光一郎さん(唐沢老人)役の柄本明さん。
上条少年に陰ひなたなく、愛情を与え続けた人です。
それを温かく演じている姿が本当に救われるきもちになりました。
実はこのブログを書いていて思い出したのですが、この方は大河ドラマ「功名が辻」で秀吉役を演じてました。
その時は後半は嫌な色ボケジジイみたいな印象で、あまりいい印象を与えない役回りだったように思います。
でもそれ以外の作品は優しい役が多いように思います。
今回上条少年に向けられる言葉遣いを見ていると、本当に優しいジイジって感じで、きっとお孫さんにもそんな風に接しておられるのかなあ?なんて思っています。
今回の感想
上条少年、折角暴力的でダメ男のお父さんから離れることができたのに、さらにパワーアップした東明重慶なんかにいいようにされて、見ているこちらが悔しい気持ちになっています。
テレビを見ているこちらから、重慶にパンチをくれてやりたい気分です。
なぜあんなにいいようにされるんでしょう。
一説には虐待を受けた子供は自己肯定感が薄く、何事においても自分の意志感情を発することがしにくい場合があります。
今回の重慶からのいわれのない、攻撃に本来ならば、もっと強く反抗したらいいのでは?と思えますが、そういう生い立ちも関係しているのかな?と思います。
少なくとも重慶を家に上げた時点で諏訪の唐沢老人に相談するなり、報告するなりしていたら人生はもっと変わっていたのかもしれないと思います。
主題歌の事
主題歌は「ポラリス」という歌です。
ポラリスとは北極星のことをあらわします。
韓流ドラマの火付け役の「冬のソナタ」でもポラリスという名称が出てきます。
今回のこのドラマにポラリスというタイトルの主題歌。
ほとんど動かない恒星である星。
それはこのドラマを通して考えてみる時、もっと複雑でいろいろなことを想像させてくれます。
ちなみに作詞作曲はアンジェラ・アキさんです。
歌っているのが鈴木雅之さんなので、印象が違いますが、素敵な歌です。
次回の放送が楽しみです。