盤上の向日葵第3話を見た感想
第3話のあらすじ
舞台は平成6年の諏訪、上条少年が住んでいた家からはじまります。
石破警部補と佐野巡査がその家に聞き込みにいきます。
なぜなら前回、菊水月の駒を唐沢先生から上条少年の大学進学のお祝いに譲ったことをしったからです。
訪れた二人でしたが、そこには人のいる気配もなく、近隣住民から、上条少年が虐待されて育ったこと、父親も3年ほど前から姿を見ないことを知ります。
その後、二人は石破警部補の希望の名物、お蕎麦屋さんでおそばを食べています。
そこで佐野巡査は上条佳介6段の足跡を話します。
二人は上条6段の生い立ちや父親の借金などを考えて、上条6段が父親を恨んでいたと考えます。
石破警部補は遺体の身元はその父親で、犯人は上条6段だと主張します。
でもそれに反論する佐野巡査。
そして自分自身が上条6段に間接的に助けられすくわれたことを話します。
それを聞いて「私情をもちこむのはやめておけ!」と注意する石破警部補。
竜昇戦第4局の場面になります。
場所は静岡県深川です。
これに勝てれば、上条6段は竜昇王になります。
ところが負けてしまいます。
盤上の向日葵が浮かばなかったのです。
そこにどこからともなく東明重慶があらわれます。
「しけた面、しやがって!」といいながら…。
舞台は平成元年、六本木にうつります。
上条6段はまたIT会社の社長として大成功を収めていた時です。
そこに一人の来客がありました。
それは上条6段の父親です。
金の無心にきたのです。
金の束を渡した上条6段。
「もう2度と来るな!」と言い放つ上条6段に下卑た笑いで「また来る」という父親。
この時、また父親に悩まされると確信します。
舞台は変わって平成6年、竜昇戦第5局の対戦場所です。
出されたお茶を倒したり、少し安定していません。
その頃石破警部補と佐野巡査は上条6段が社長をしていたころの秘書の女性に訪ねてきた人物について聞いていました。
人物やその期間…そこで東明重慶という名前がでてきます。
それは平成3年の事でした。
上条6段は憎々しげに東明重慶を見ています。
あの駒を盗まれてだまされたときの恨み言をいいます。
東明重慶は何かの病に侵されていて、余命わずかだといいます。
そのうえで上条6段と将棋を指しにきたのでした。
その夜、上条6段の家で一晩中将棋を指します。
その時に上条6段が出した将棋盤と駒をみて、菊水月の駒ではないことを東明重慶が見とがめます。
上条6段は取替えしたかったが、転売されて、取り戻すことができなかったといいます。
そして一晩中将棋を指し続けます。
そこで東明重慶は生い立ちを上条6段に話します。それは悲しい生い立ちでした。
結果的に東明重慶の連勝に終わりました。
そして、真剣師の東明重慶は金を無心します。
上条6段は「借りはどんな形でも返す」という東明重慶を憎々しく見返します。
それを聞いて東明重慶は「おめぇ、誰か消してほしい奴がいるのか」と聞きます。
更に険しくなる上条6段の顔をみている東明重慶。
また舞台は平成6年竜昇戦5局に切り替わります。
苦戦を強いられて結局上条6段は負けてしまいます。
苦しい気持ちの上条6段。
舞台は平成3年諏訪にうつります。
諏訪で大きな湖を見つめる上条6段。
その顔には苦しい決断と決意が見えます。
そのまま実家に向かい父親と対峙します。
実は父親との縁を決別するために諏訪にやって来たのでした。
3千万円という大金と引き換えに念書までとってという念のいれよう。
でも父親の方が一枚上でした。
取っ組み合いになって上条6段は父親の首を絞めます。
そして今までの恨みを吐き出します。
ところがここで父親の口から衝撃の言葉飛び出します。
「おれは赤の他人の子を育ててやったんだ!!お前にはイカレタ血がながれてるんだよ!!だから…。」
それを聞いて衝撃を受けて混乱する上条6段。
父親はだから…の先とイカレタという意味を話します。
母親の晴子は島根県の名家の出でその子供である上条6段は晴子の実の兄との間にできた子供だったという内容でした。
実の兄は晴子が妊娠した後に、首つり自殺をしていて、晴子に頼まれて一緒に駆け落ちしたのが上条6段の父親と思ってきた男だったのです。
そして成長するにつれて、だんだん実の兄にそっくりな上条少年を見るたびに精神を病んでしまった晴子。
結果的に上条少年の存在が母親を苦しめ、自殺に追い込んでしまっていたのでした。
自殺した事すら気が付いていなかった上条6段。
全てを愕然として聞いていた上条少年に父親の最後の一撃になるような一言が…。
「おれはあいつ(晴子)をすくおうとした、でも無駄だった。イカレタ血を変えることはできないんだ。晴子の実家は土地一番の名家だった。親族同志との結婚が多かった結果、頭がいいが、心がゆがんでしまう。みんな自分で死んでしまう。その血がお前にも流れているんだよ」
その後自分のルーツである笹木家を調べる上条6段。
父親とされる晴子の兄の写真は自分とうり二つだったのです。
衝撃を受ける上条6段の家に東明重慶が訪ねてきます。
また将棋を指す二人。
そしてそこで上条6段が東明重慶に借りを返すために殺人を依頼します。
相手は自分の育ての父親「上条庸一」
また舞台は切り替わり平成6年竜昇戦第6局。
そこに東明重慶が現われ「向日葵の残像をおうな!」といいます。
でも上条6段はまた負けてしまいます。
そしてそこで遺体の顔の復元がおわり、身元が明らかになる日がきました。
遺体は誰で、犯人は誰なのか…。
一体なにが目的で殺人をすることのなったのか…。
今回の気になる出演者たち
上条庸一役渋川清彦さん。
この方ダメな父親代表格、大関クラスです。
世の中にこんな駄目なバカで絶筆尽くしがたい男っていうか、人間っているんですね。っていうくらい嫌な奴です。
画面に入って行ってぶんなぐってやりたいと思った視聴者は私だけでは無かったはずです。
その役どころを表現しておられました。
この方の事はあまり知らないんですが、少し前の大河ドラマ西郷どんに出演されていたとウイキペディアにのってました。
なんと板垣退助役だったんですね。
イケメン西郷どんの鈴木亮平さんにしか私は目が行ってませんでした。
でも、この嫌な奴をここまで好演されていたのできっと本当はいい人だと思います。すごく印象づけられたので、これから出演されたらすぐに気が付くと思います。
上条少年時代を演じた大江優成さんです。
美少年で性格がよくて、頭もよかったら少しくらい臭くても私は気になりませんが、ドラマの中では学校のお友達からいじめを受けていました。
この少年のお名前は「おおえゆうり」さんちとお読みするのだそうです。
あまり情報としては上がってきませんが、人気の子役さんな様子でいろいろなドラマで出演されているそうです。
今回じっくり大江優成さんを見たので今後ドラマで見かけたら私はドンドン応援したいです。
今回の感想
上条6段が自分の出生の秘密をろくでなしの父親から聞かされるシーンは本当に胸がつぶされそうでした。
しかもその父親は育ての父親で、その上自分の体にはイカレタ血が流れている…。
気でも触れてしまう方楽だったのでは?と思える展開です。
上条6段の母親、晴子にしても実の父親にしてもなんで自分の子供を残して死んでしまうのでしょう。
あまりに無責任すぎやしないか??とも思います。
自殺したくなるなら実の兄弟と関係を持つなよ…とも思いますが、晴子19歳その兄23歳では分別が付かなかったのでしょうか…。
だからこそイカレタ血だともいえるのでしょうか。
砂の器と比較されているサイトを見ましたが…。
盤上の向日葵を検索していたら、砂の器と比較というか似ているというものがありました。
でも、どうなんですかね。
確かに砂の器の主人公が殺人犯として追い詰められていく様子は今回の駒から出てくる手がかりが追い詰められた感はありますが、砂の器の方がもっと追い詰められ方が過酷だったように思います。
私は砂の器の原作がちょっとわかりにくいところがあって、謎が残っています。
ドラマの方が好きでしたね。
そして盤上の向日葵と砂の器とでは比較ができないくらい、どちらも好きなドラマになっていると思います。
あえて言うなら
「盤上の向日葵は駒をめぐり、その人間模様が見せられている上での殺人事件の捜査の作品だ」
と思いますし、
「砂の器はその殺人自体を追い詰める刑事の執念を見せているうえでの人間模様も見せている」
ような気がします。
次回は最終回
どんな結末になっているのか…気になって夜も眠れません…寝ますけどね。